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生ゴミ処理について

手間はかかっても一石二鳥の生ゴミ処理
神戸市、香嶋(こうしま)正忠さんご指南の生ゴミ処理
悪臭なし、虫わかず、肥料が出来て、費用少ない
   私の実践経験をご報告

_経過報告_ 2004年
_私の感想_
2000年
木箱当時の写真
私の失敗談
★生ごみ処理の方法を下記のとおり総括してみました。★
項目 香嶋さんのやり方 札幌グループのやり方
詳細はこちら
_私のやり方_
2004/01/21更新しました
用
意
す
る
も
の
@段ボール箱(10kgミカン箱が適当) ★ダンボール箱3個、 ミカン箱くらいの段ボール箱1個
▽(2個用意して交互に使うと利点が二つある。
(1)箱が長持ちする、(2)箱全体に空気が入り目が届く。)

▽ミカン箱は防水や強度あり、大きさも丁度いい。
A腐葉土5kg、ぬか3kg(ぬかは毎回必要) ★腐葉土(またはピートモス20リットルともみ殻くん炭15リットル=いずれも園芸店で)、ぬか、 腐葉土5kg、ぬか3kg(ぬかは毎回必要)
▽それ以後順調に続けば、ぬかでまぶした生ゴミを投入し続けるだけでいい。
B新聞紙(朝刊で2〜3日分) ★新聞紙(がこぼれないように内側に敷く)、 新聞紙(朝刊で2〜3日分)
C手袋、園芸用温度計 ★シャベル、温度計 ●粗刻み用のバケツ(厚めのものがいい、底に大きめの穴を開けて汁が抜けるようにする。(割れてひびが入っていてもいい)
園芸用温度計(あると発酵温度を確かめられて楽しい)
金ベラ(確か800円くらい。粗刻みするのに包丁より楽に出来る。)
園芸用移植ごて(生ゴミを移したり、かき混ぜて空気を入れたりするのに使用する。)
ゴム手袋(あると作業が楽)
手
順
1

床
作
り
@段ボール箱は、ふたの部分を立て隅と底をガムテープで補強する。正面下方に取り出し口をもうける。 ★二つのダンボール箱を重ねて、濡れても破れないようにする。底に新聞紙を敷き、
残りの1箱を輪切りにして台の代わりに(木端でも可)。その上にダンボール箱を乗せ、直接床にふれないようにする(通風が悪いと湿って底にカビが出てきて破れるので通風をよくする)。置き場所は暖かいほうが発酵が早い。
●段ボール箱は、ふたの部分を立て隅と底をガムテープで補強する。
(香嶋さんのように取り出し口はつけなくてもいい。)
A箱に新聞紙を敷く。 ●箱の底全体をおおうように用意した新聞紙を敷く
▽私は、この新聞紙の上に、飼料袋の紙を一枚分敷いています。飼料袋は丈夫なので破れることがなくうまくいってます。
(別にこれはなくてもいい。)
B腐葉土5kgとぬか3kgを入れ、よく混ぜ合わせる。(腐葉土は干さなくてよい。5対3は香嶋さんの経験則) ★深さ15cmくらいまで腐葉土を入れる。 腐葉土5kgとぬか3kgを入れ、よく混ぜ合わせる。(腐葉土は干さなくてよい。)
C取り出し口の穴はベニヤ板でふさぐ。熟成期間不要、すぐに入れていい。 あとは生ゴミがたまり次第、大きいものは粗刻みして糠をまぶし埋め込むだけです。
手
順
2

下
準
備
@ゴミへの混入禁止、(ティーバッグの袋、カイワレ大根などのスポンジ、つまようじ、マッチ、割ばし、竹ぐし、たばこのすいがらなど、梅干しや桃の種、トウモロコシのしんなどかたいものは除く) ★脂肪など動物性タンパク質のものを入れると温度は高くなる。調理済み食品など塩分の多いものは、堆肥には不向き。トウキビの芯(しん)など繊維質の固まりや、鶏肉の骨などは分解しない。スイカの皮の硬い部分は発酵しないが、柔らかい部分はOK。あまり神経質にならずに、分解しなかったものは後で取り除けばよいぐらいに、やれる範囲で気軽に。 ゴミへの混入禁止、
▽ティーバッグの袋、カイワレ大根などのスポンジ、つまようじ、マッチ、割ばし、竹ぐし、たばこのすいがらなど、梅干しや桃の種、トウモロコシのしんなどかたいものは除く
ミカンの皮や里芋の皮のようなものは、大きいと簡単に発酵しないので細かく刻んで入れた方がいいでしょう。
(魚の骨・はらわた・粗刻みした鶏肉など肉類でも、入れると見事に臭いがなくなります。)
A水分は、ぎゅっと絞ってよく切る。(干さなくてもいい、ぬれている方がぬかがよくつく) ★生ごみの水分は残っていてもよい。 ●水分の多い茶がらのようなものは、手で絞って水気を切った方がいい。
B粗刻みする。(香嶋さんは、バケツに入れて金ベラで刻んでいる。バケツの底に穴をあけ、汁がでるように工夫している。) ★小さくしたり、刻んだ方が発酵が早い。 ●野菜くず、芋の食べ残しなど大きなものはバケツの中で粗刻みする。(粗刻みしないと早く発酵しない)
これに茶がらや魚のはらわた骨などを混ぜます。
手
順
3

埋
め
方
@最初の生ゴミは、熱を上げるため1kg必要。ゴミ1kgに対して片手大づかみ4杯のぬかをまぶせ、よく混ぜる。
(骨でけがをすることがあるので必ず手袋をする。ゴミが1kgたまるまでは、ぬかをまぶしてポリ袋に入れて保管。)
★生ごみにひと握りのヌカをまぶして、と混ぜる。 2日分の生ごみをまとめて入れてもよいが、腐敗したものは入れない。 最初の生ゴミはある程度まとまった量の生ゴミをぬかでまぶして埋め込みます。
▽ぬかの量は適当にやっています。
▽ぬかを混ぜて混ぜ合わせたときに、ぽろぽろとしている状態で、材料に空気が含まれているような状態がいいように思います。
▽ぬかはお米やさんで分けてもらっています。(お米が30kgはいる袋いっぱい200円。)
A2回目からは500g以上あればいい。(少ないと温度がでにくい。) ★生ごみは一日700グラム(三人家族一日分)程度は処理できる。多すぎると水分が多く、においが出やすいとの報告も。刻んで細かくした方が発酵しやすい。 ●私は、野菜くずなど粗刻みした方がいいものと茶がらや魚のはらわた骨などそのまま使えるものと別々に3〜4日くらいため込んでまとめてから処理しています。
B5回で一巡するように深めに埋める。(四隅近くと真ん中の5カ所に順番に埋めてゆき一巡したら元のところからまた始める。) ●交互に埋め込んでいつも温度が高いようにすることがいいと思いますが、なかなか難しいです。
▽私は、まとめ処理のため量が多いのでいつもまん中に埋め込みます。
▽私は、箱を2個用意して、交互に使うようにしています。これは箱の底まで空気が入り、夏のうじ虫対策に有効です。
C埋めたところは、毎回包丁やスコップで刻みを入れ、返しをして空気を入れる。 ★ときどき大きくかき回す。 ●朝夕2回、余裕があればお昼もかき混ぜて酸素補給をしています。
この酸素補給が重要な感じがしています。
D発酵してくると熱がでて50度を超える。低いときはぬかを少し加える。
香嶋さんの場合は58度にも。置き場所は、日当たり抜群の南面。風通しも大変いい。
一ヶ月もすると、園芸用の土に使えますと香嶋さん。
★はじめて1週間もすると下の方のごみから発酵が進んでかさが減り、全体の量はあまりふえない。
※できた堆肥は1〜3ヶ月熟成させて、畑に。
●発酵してくると熱がでて50度を超える。
▽低いときはぬか多めに使うといい。
▽発酵は、外気温が高い方が進むので、日当たりのいい軒下が最適
▽雨に当たると箱がだめになるので雨対策が必要
E箱を取り替えるときは、中身をふるいにかけて、荒いものを下に細かいものを上にして入れ直す。 ★いっぱいになったら新しいダンボールで始まる。 ●私は、箱の中の内容物が多くなったとき、ふるいにかけて細かいものを取り出し、別の箱で乾燥させて保存し花の植え付けなどで必要な時に使っています。
注
意
点
@50度以上の温度を持続するのがポイント。水気、雨気は厳禁です。 ★1週間もすると温度が上がり20〜40℃になってくる。ごみの量や種類、環境によって多少違う。生ごみが増え、姿形が見えなくなっていくのには、驚きと感動がある。 ● 当初40度くらいまでしか温度が上昇しませんでしたが、最近は、夏は55〜60度まで上昇し、冬は、40〜50度台で推移しています。
A露がたまるのでフタはしない。雨が当たらないようにフタをする場合でも、必ずすき間を開ける。
プラスチックよりダンボールの方が通気性があっていいようだと香嶋さん。
★ バケツでの処理方法だと水分の問題が残るが、ダンボールは紙のため、適度に水分が蒸発してゆくことがわかる。 蓋はしない、雨水はかからないようにする。
▽園芸店で、ポットに入ったパンジーの苗をたくさん並べるコンテナかご?(黒いケース)を用意し、逆さまにして箱の下に敷くと通気がよくなり最適です。
そ
の
他
箱はあり合わせでぬかはただ、腐葉土と温度計で千円ほど。
確かに経費はかかりませんが、熱意はかかると取材記者。
★カロリーの高いものは熱分解がよく、発酵時の温度が上がる。水分の多い野菜類は、発行時温度があまり上がらず、魚類を入れると50℃以上になり、発酵臭が気になるかもしれない。
イカのゴロは、アンモニア臭がして適さない。
表面が白くなりカビ状態になるが、これは発酵している証拠。
生ごみを堆肥化するには、温度、空気、水分、栄養分、微生物のすみかの五つの条件が必要。腐葉土やピートモス(園芸用土壌改良材)は微生物のすみか(水分調整も)、ヌカは栄養分、生ごみに水分があり、かき混ぜることによって空気が入り、15〜20℃以上の温度があれば、生ごみは自然に発酵する。園芸用の腐葉土を買う場合は、虫などの入っている可能性のないピートモスの方がよさそう。におい消しの効果のある籾殻(から)くん炭と6対4の割合で混ぜて使うとよい。使い終わった脱臭剤や粉炭も効果がある。
●温度計があった方が状態の把握ができていいと思います。粗刻みをするためのバケツや金ベラ・園芸用篩・温度計などがあるといいと思います。

▽そのほか、私の感想を別項に書いておきました。



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