2000/11/05 鳳来町ふれあいフェスティバルで、「名越の神楽」を、その中でも有名な、「くずの葉子別れ」みることができました。
![]()
<左の写真は囃子や謡のみなさん>
現在は、氏神六社神社の例大祭に奉納されるそうです。このお祭りではこのほか、徳運寺・新築の家の前・公民館で悪魔払いや上演があるそうです。
<右の写真はくわえた筆で書き始めたところ>
<下の写真が書き終わった障子>
|
![]() 一自恩承後 長重比翼襖 今愁人界別 亦至信田森 恋しくば 尋ね来てみよ 和泉なる 信田の森の うらみ 葛の葉 |
妻 の死を嘆いて狂気した武将、阿部保名 (あべのやすな)は、妻 と瓜二つの妹の葛の葉 の花見姿を見て心も静まり、二人の間に新たな恋が芽生えた。その時、狐狩りに追われた命の危ない白狐 を助け、狐狩りの悪者と戦って負傷した。そこへ、この騒動から逃げ去ったと思った葛の葉 が現れて保名 を介抱した。保名 はその女 に誘われて阿倍野に隠れ住むこと六年、今は数え年五歳になる童子 がある。 然るにある日、亡妻の親信田庄司夫妻 が、保名 を慕って止まない妹娘の葛の葉 をつれて阿倍野へ尋ねてきた。保名 も驚いたが、それにもまして驚き悲しんだのは童子の母 である。もう、葛の葉 の姿を借りているわけには行かない。そこで眠りこけている童子 に名残を惜しみつつ、五言絶句一遍と和歌一首を障子に書き残して姿を消した。 |
太田幸男____ |
![]() | |
Copyright (C) Yukio Oota |